こんにちは!
短期大学2年の鈴木優季乃です。
今回は、前回のコラムに引き続き、食中毒についてお話したいと思います。
↓ 前回のコラムも合わせてご覧ください^ ^ ↓
暑さがもうしばらく続きそうですが、
夏に食べるカレーって絶品ですよね!
夏野菜カレーであったり、辛いスパイスカレーであったり、ナンと一緒に食べるカレーも最高です…
暑い時期になぜか無性に食べたくなるカレーですが、実は夏バテ防止の効果があるんです!
カレーの中に含まれるスパイスには、血行や消化を促進させる働きがあり、
食欲の増進や、免疫機能の向上に繋がるようです。
また、スパイスの辛味より汗をかくことで、体温の上昇を抑え、暑さで疲れた身体を涼しくしてくれる効果もあるみたいです!
カレーにまつわる豆知識として、
誰しも一度は耳にしたことがあるのではないのでしょうか?
『2日目のカレーの方が美味しい!』ということ。
たしかに長時間煮詰めることで、野菜やお肉などの具がやわらかくなり、
よりまろやかなカレーが出来上がるかと思います。
しかし、2日目のカレーには「ウェルシュ菌」により引き起こる食中毒の危険性があり、十分な注意が必要になります。
ウェルシュ菌は、動物の腸管内や、土壌等に存在しています。
ジャガイモや人参、牛肉・豚肉などをカレーの具として用いることで、ウェルシュ菌がカレーの中に潜むことになります。
ここで疑問が1つ。
「菌は加熱することでやっつけることができるんじゃないの?」
実はこれには例外の菌がいるのです。
前回のコラムでもご紹介した、「黄色ブドウ球菌」の他にも、芽胞という熱に強いカプセルを持つ菌は、加熱しても完全にやっつけることは出来ないのです。
ウェルシュ菌は、この芽胞を持つ菌なので加熱による滅菌はできません。
以前のコラムでもご紹介した食中毒予防の三原則
【付けない・増やさない・やっつける】
ウェルシュ菌の予防には「増やさない」ことが
重要なポイントになるのです。
ウェルシュ菌は、常温(20~50℃)でよく繁殖するため、長期間保存する場合は、冷蔵・冷凍保存がおすすめです。
タッパーやジップロックに1食分に分けてから冷蔵・冷凍すると、食べるときに楽ちんですよ!
また、ウェルシュ菌は嫌気性菌という、
酸素がない環境でよく発育する菌なので、
温める際によくかき混ぜることも感染予防に効果があります!
秋の風を少々感じる季節になりましたが、
日中はまだまだ暑さが残りますよね…^ ^;
献立に迷った際は、是非カレーを作って
夏に溜まった疲れを吹き飛ばしましょう^ ^
2日目のカレー、美味しいですよね🍛
でもウェルシュ菌がいるみたいなので面倒くさがらずしっかり火を使って加熱したいと思います😅