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鈴木 優季乃

夏場は特に注意!『食中毒』

更新日:2022年9月9日



みなさんこんにちは!

短期大学2年の鈴木優季乃です。


梅雨が明けて、暑さがより増しましたね…!

こんな時期に、気を付けなければいけないこと…


それは、『食中毒』です!


細菌による食中毒は、気温が上がる今の時期に注意が必要です。

今回のコラムでは、

食中毒を引き起こす細菌と、食中毒の感染対策について紹介していきます。



細菌性食中毒が、”感染型”と”毒素型”の2種類に分類されることはご存知でしょうか?

感染型

食べた食品中にいる菌が、腸管内で増殖することによって発症すること。

毒素型

食べた食品中にある、菌が産生した毒素によって発症すること。


食中毒の症状としては、腹痛や下痢、嘔吐、発熱など…

小さな細菌によって引き起こることだと考えると、恐ろしいですね…



 

まずは、感染型の細菌からご紹介します!


腸管出血性大腸菌

ニュースや新聞で、「O157」と聞いたことはあるのではないのでしょうか?

O157とは、腸管出血性大腸菌のうちの1種類であり、

病原性を示す大腸菌には、他に150種類以上も存在するとのこと!

食品例には、レバ刺し、牛肉が挙げられます。

今では、飲食店で生のレバーが食べられないですが、

それは腸管出血性大腸菌への感染リスクがあるためなのです。


サルモネラ

ペットで、爬虫類を飼育されている方には、有名な菌なのではないのでしょうか。

カメなどの動物が保有している菌で、ペットを介して感染する例も少なくありません。

食品例には、鶏肉、鶏卵が挙げられます。




続いて、毒素型の細菌です!


黄色ブドウ球菌

この菌が起こす食中毒は非常に厄介なのです。

その理由は、熱や酸に強いことにあります。

黄色ブドウ球菌が産生する『エンテロトキシン』という毒素は、

100℃での加熱や胃酸による消化においても壊れないとされています。

可愛い名前をしていますが、かなり注意が必要な菌なのです…

食品例には、おにぎりや牛乳・クリーム等の乳製品が挙げられます。


セレウス菌

スープを作ると、定期的に加熱をして数日間保存されるかと思います。

それは、セレウス菌の増殖を抑えるためのことなのです。

食品例には、スープ以外にもシチューやピラフが挙げられます。



 

食中毒の予防には、三原則があります。

【付けない・増やさない・やっつける】

 ➡細菌を食品に付けないこと。

 ➡食品に付いた菌を増やさないこと。

 ➡食品や調理器具に付いた菌をやっつけること。

この3つが食中毒の予防には大切なポイントとなります。


そのために、具体的に気を付けることをまとめました!

・こまめな手洗い・うがい

・手指や調理器具の消毒

・冷蔵庫は10℃以下を冷凍庫は-15℃以下を維持する

・食品の保存期間はできるだけ短くする

・ゴミはこまめに捨てる

・殺菌は、中心部の温度が75℃で1分間以上の加熱を行う



ここで、私が実際にやっている食中毒への感染対策を2つご紹介します!

1.食べ物と一緒に保冷剤を持ち歩く!

お弁当は、できる限り低温で保てるように、

保冷剤とセットで持っていくようにしています。

蓋を開けたら、なんだか臭う…

そんな悲しい思いはせずに、美味しくご飯を食べることができますよ!^^



2.買い溜めをしない!

暑い日が続くと外にも出たくなくなりますよね…

しかし、買い溜めをしてしまうと、

食品の新鮮さは時間とともに失われ、冷蔵庫は食品でいっぱいになるはずです。

例えば、調理したものを冷蔵で保存したいとき、買い溜めしたものが沢山あるおかげで、冷蔵庫に入れられない問題が起こったり…

一人暮らしをしている学生の方であれば、冷蔵庫の中がいっぱいになってしまうこと、共感してくれるのでは?(笑)

冷蔵庫の中は7割程度を目安に、買い物をしましょう^^




今回ご紹介した細菌の他にも、食中毒の原因菌は多数存在します。

気になった方は、ぜひ調べてみてください!



<参考>

厚生労働省「細菌による食中毒」

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