みなさんこんにちは!
短期大学2年の鈴木優季乃です。
梅雨が明けて、暑さがより増しましたね…!
こんな時期に、気を付けなければいけないこと…
それは、『食中毒』です!
細菌による食中毒は、気温が上がる今の時期に注意が必要です。
今回のコラムでは、
食中毒を引き起こす細菌と、食中毒の感染対策について紹介していきます。
細菌性食中毒が、”感染型”と”毒素型”の2種類に分類されることはご存知でしょうか?
感染型
食べた食品中にいる菌が、腸管内で増殖することによって発症すること。
毒素型
食べた食品中にある、菌が産生した毒素によって発症すること。
食中毒の症状としては、腹痛や下痢、嘔吐、発熱など…
小さな細菌によって引き起こることだと考えると、恐ろしいですね…
まずは、感染型の細菌からご紹介します!
腸管出血性大腸菌
ニュースや新聞で、「O157」と聞いたことはあるのではないのでしょうか?
O157とは、腸管出血性大腸菌のうちの1種類であり、
病原性を示す大腸菌には、他に150種類以上も存在するとのこと!
食品例には、レバ刺し、牛肉が挙げられます。
今では、飲食店で生のレバーが食べられないですが、
それは腸管出血性大腸菌への感染リスクがあるためなのです。
サルモネラ
ペットで、爬虫類を飼育されている方には、有名な菌なのではないのでしょうか。
カメなどの動物が保有している菌で、ペットを介して感染する例も少なくありません。
食品例には、鶏肉、鶏卵が挙げられます。
続いて、毒素型の細菌です!
黄色ブドウ球菌
この菌が起こす食中毒は非常に厄介なのです。
その理由は、熱や酸に強いことにあります。
黄色ブドウ球菌が産生する『エンテロトキシン』という毒素は、
100℃での加熱や胃酸による消化においても壊れないとされています。
可愛い名前をしていますが、かなり注意が必要な菌なのです…
食品例には、おにぎりや牛乳・クリーム等の乳製品が挙げられます。
セレウス菌
スープを作ると、定期的に加熱をして数日間保存されるかと思います。
それは、セレウス菌の増殖を抑えるためのことなのです。
食品例には、スープ以外にもシチューやピラフが挙げられます。
食中毒の予防には、三原則があります。
【付けない・増やさない・やっつける】
➡細菌を食品に付けないこと。
➡食品に付いた菌を増やさないこと。
➡食品や調理器具に付いた菌をやっつけること。
この3つが食中毒の予防には大切なポイントとなります。
そのために、具体的に気を付けることをまとめました!
・こまめな手洗い・うがい
・手指や調理器具の消毒
・冷蔵庫は10℃以下を冷凍庫は-15℃以下を維持する
・食品の保存期間はできるだけ短くする
・ゴミはこまめに捨てる
・殺菌は、中心部の温度が75℃で1分間以上の加熱を行う
ここで、私が実際にやっている食中毒への感染対策を2つご紹介します!
1.食べ物と一緒に保冷剤を持ち歩く!
お弁当は、できる限り低温で保てるように、
保冷剤とセットで持っていくようにしています。
蓋を開けたら、なんだか臭う…
そんな悲しい思いはせずに、美味しくご飯を食べることができますよ!^^
2.買い溜めをしない!
暑い日が続くと外にも出たくなくなりますよね…
しかし、買い溜めをしてしまうと、
食品の新鮮さは時間とともに失われ、冷蔵庫は食品でいっぱいになるはずです。
例えば、調理したものを冷蔵で保存したいとき、買い溜めしたものが沢山あるおかげで、冷蔵庫に入れられない問題が起こったり…
一人暮らしをしている学生の方であれば、冷蔵庫の中がいっぱいになってしまうこと、共感してくれるのでは?(笑)
冷蔵庫の中は7割程度を目安に、買い物をしましょう^^
今回ご紹介した細菌の他にも、食中毒の原因菌は多数存在します。
気になった方は、ぜひ調べてみてください!
<参考>
厚生労働省「細菌による食中毒」
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