こんにちは、修士2年の池田です。
今日は、先日教育学の授業で知った「固定マインドセット」と「成長マインドセット」についてお話をしていきます。
皆さんは、学校のテストや実習でうまくいかなかったときに「この教科・この学科、自分に向いてないのかな・・・」と思ってしまうことはありませんか?
実はこれ、「固定マインドセット」という考え方に囚われてしまっていることが原因かもしれません。「固定マインドセット」とは、「知能は決まっている」と考えて才能やセンスを重要視する思考回路のことです。反対に「成長マインドセット」とは「知能は伸ばすことができる」と考え努力に重きを置く思考法のことです。
少しピンとこないと思うので具体的に考えてみましょう。正しい・間違っているというクイズではないので、4つのシーンごとに自分の考えに近い選択肢を素直に選んでみてください。
Scene1. テストで計算問題が解けなさそうなとき
①「難しいから次の問題に行こう」と思ってしまう
②どこから計算がわからなくなったのかはっきりさせておく
Scene2. 生理学実習で初めて心電図やエコーをとるとき
①できるだけ失敗はしたくない、一発で成功したい
②うまくいかないのは当たり前だから、成功するまでチャレンジしたい
Scene3. 病院実習で技師さんから自分が苦手な科目に関する質問をされたとき
①「こんなこともわからないのか」と思われたくない
②とりあえず答えて、違っていたら技師さんに教えてもらう
③あっていると確信できることなら答えられる
Scene4. 勉強している姿はあまり見かけたことがないが、成績が優秀な友達に対して
①あの子はもともと頭が良いから、勉強しなくても成績が良いんだと思う
②あの子はきっと見えないところで頑張っているはずだから、自分も頑張ろうと思う
奇数(①、③)は固定マインドセット、偶数(②)は成長マインドセットですが、どうでしょうか?ちなみに私はほとんど奇数の選択肢でした(笑)
特に注目してほしいのがscene2の部分です。これが①のように固定マインドセットだと、失敗を恐れてしまうあまり、自分自身で成長できるタイミングを奪ってしまいます。そうすると、成功体験が少ないために「自分には向いていない」「センスがない」と避けるようになってしまうかもしれません。一方で、②のような成長マインドセットだと、失敗することで試行錯誤ができるので、だんだんと上達して「得意だ」と感じるようになるかもしれません。考え方ひとつでここまで変化するってびっくりしませんか?
しかし、私は必ずしも「固定マインドセットがダメ、成長マインドセットが正しい」「固定マインドセットは今すぐやめるべき」というわけではないと思います。(失敗が怖いからしっかり準備をして、テストや実習に臨むという経験もあるのではないでしょうか)
ただし、成長マインドの方が伸びるチャンスを掴みやすくなるということは覚えておいてください!
「うまくいかないなあ」「失敗ばかりで落ち込むなあ」と思っているときにこのマインドセットを思い出して、自分がどっちの考え方だったか考えてみるとよいと思います。もし、固定マインドセットだったとしたら、「もう一回トライしてみよう!」と思ってやってみると案外うまくいくかもしれません。
考え方を変えるというのは、とても難しいことです。一朝一夕でできるものではないですが、「固定マインドセット」「成長マインドセット」という考え方があるんだと知ってもらえるだけでもだいぶ違うと思います。
ではまた!
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