微生物検査学実習での気付き
- 鈴木 優季乃
- 2022年11月6日
- 読了時間: 3分

こんにちは!
短期大学2年の鈴木優季乃です。
すっかり気温が下がりましたね!
あれだけ暑かった夏も、いざ終わりを感じると惜しくなるものです。笑
季節の変わり目ですので、皆さんも体調にはお気を付けてください^ ^
今回のコラムでは、
微生物についてお話したいと思います。
皆さんは“微生物”と聞いて、どのような印象を抱きますか?
虫みたいで気持ち悪い?
病気の原因になる嫌な存在?
小さすぎて本当にいるのか分からない?
それとも、、かわいい?
きっと様々な意見があるのかと思います。笑
検査学生であれば、おそらく8割くらいの人が「覚えることが多すぎて苦手!」と思っているのないのでしょうか??
私も最近までは、微生物=苦手と感じていたうちの1人です。
しかし、微生物検査学の実習を行い、
培地上で、菌が発育している様子や色の変化を実際に目にしてから、微生物へのイメージが大きく変わりました。
「菌も生きているんだ!」と、
少し愛おしい気持ちが芽生えたのです!笑
まさに、『百聞は一見にしかず』でした。
ミクロな顕微鏡下でも菌の存在は確認できますが、微生物が持つ性質を利用して、培地の色の変化や発育の様子を見ることができます。
つまり、マクロであるヒトの肉眼でも、微生物が生きていることを確認することができるのです!
ひとつ例を挙げると、
大腸菌(E.coli)は、乳糖を分解するという特徴があります。
ミルクが好物というイメージで考えると、分かりやすいでしょうか?
この特徴を持つことで、
乳糖を含む培地に発育させると、培地中の乳糖が分解され、pHの変化によって培地の色が変化するのです。
他にも様々な特徴を持つ菌が沢山存在します。それぞれの菌をキャラクターに例えて、
菌の持つ性質を、その菌の性格や個性として考えてみてください。
すると、自然と暗記事項が覚えやすくなったりするのではないでしょうか?^ ^
私の学校で微生物の講義をしている先生は、
微生物検査に携わる技師さんに挨拶をする際、
「あなたの好きな菌はなんですか?」
という質問をするみたいです。
その先生調べによると、圧倒的な人気を誇る菌がどうやらいるようで、、笑
気になる人気No.1の菌とは…
β溶血レンサ球菌(S.agaractiae)という菌です!
S.agaractiaeを同定するには、
CAMP試験というテストを行い、決まった反応が起こるかどうか確認する方法があります。
その反応というのが、「溶血の増強」なのです。
S.agaractiae が人気な理由として、
「CAMP試験で見られる溶血の様子がとても綺麗だから!」
という意見が多いみたいです^ ^
細菌による感染症には注意が必要ですが、
病原菌を特定するには、微生物検査は欠かせません。
特別な条件下でしか発育しない菌もいるため、
やはり菌の特徴を知っておく事は大切ですね!
どの科目においても、講義で理解することが難しいときは、
実物あるいは写真や動画で理解するのがおすすめです。
文字や言葉だけで学習するよりも、
映像として理解すると、印象にも残りやすく学びが深まると思います!
実習を後に控えている低学年の方には特におすすめです!
ぜひやってみてください^ ^
微生物に愛着、、、表現がかわいいですね!笑
鈴木さんの好きな微生物は何ですか??
(ちなみに私は緑膿菌かなぁ。寒天培地に生やすだけで見た目が銀色で分かりやすいからw)