初めまして!大学3年のyamatoです。
今回は、以前にも鈴木さんがコラムで挙げていた『血管迷走神経反射』の実体験の話になります!
血管迷走神経反射(VVR:vasovagal reaction)では、緊張などで興奮した交感神経を鎮めようと、副交感神経(その1種が迷走神経)が過度に働いてしまいます。
これによって血圧低下(血管拡張)・徐脈が起こり、脳への血流量が低下して意識消失(失神)・めまい・耳が遠くなるなどといった症状をきたします〔余程のことが無く、転倒時に頭部を強打したりしない限りは命に別状はありません〕。青年~若年成人に多いという特徴もあります。
採血時に針によって痛みが走るとなってしまうことも珍しく無く、採血を行う機会が多い臨床検査技師の間でも特によく知られています。採血時に患者さんの顔色などをよく注視して観察し、転倒などによるケガが無いようにしなければなりません。
さて、本題の私の実体験の話ですが、実は...『最初になったのは採血時ではありません』でした! (後に採血実習で2~3度ほどなりましたが...💦)
では、何でなったのかというと、高校時代に『初めてコンタクトレンズを目に入れた時』でした。
眼科で初めてコンタクトレンズを入れると、心臓の鼓動が遅くなっていくのが聞こえてきたと思ったら、耳が遠くなり、視界も真っ暗になっていきました。「これはヤバい...」と思った私は、座っていた椅子からゆっくり床に倒れ込むようにして安全を確保しました。意識が朦朧としており声も出なかったのですが、隣に座っていたおばあさんが看護師さんや先生(医師)を呼んで下さり、ベッドに運び込まれ、足を挙上して水分を取ることで回復できました。
また、後に先生からは「コンタクトレンズを初めて入れた時に倒れることは珍しくない」と説明していただきました(コンタクトレンズ2回目以降は何事もなく使用できています)。
横で人が倒れるのを目撃したおばあさんはとても驚いたと思いますし、急に自分がこうなったことで焦ったのも事実でした。
皆さんの周りでも、学校・職場の朝礼や集会、満員電車で倒れる方がいたり、自分自身がなったりすることもあるかもしれません。反射によって起こるので、防ごうとして完璧に防げることでもありません。
なので、周りの方が迷走神経反射になった際にはゆっくりと仰向けにして足を挙上し、水分を摂れるようにサポートして下さい。 自分が倒れそうになったら、頭から倒れないようにゆっくりと手や膝を下に落として横になって下さい。
反射そのものでは大事に至らずとも、その対応を的確に行わないと思わぬ事故につながる可能性が少なからずあります。
筋骨隆々なバリバリのスポーツマンでもなることはあります!決して甘くは見ずに『大したことが無いまま終われる』ようにしましょう!
今回はここまでになります! ではまた!!
以前のSOLSコラム(執筆者:鈴木さん)
注射への恐怖心を克服しよう!|https://sols100ninkaigi.wixsite.com/website/post/
参考文献・サイト
コンタクト初装着で迷走神経反射は初めて聞きました!
あるんですね、そういう事…勉強になります。
実際、現場でも採血中や採血後に気分不良になられる方いらっしゃいます。
そういう経験がないか、また採血中気分は変わりないか確認しながら採血しています。
患者さんとの何気ない会話で気づく事もありますし、流れ作業にならずにしっかりコミュニケーション取りながら進めていくのは大事ですね♪