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Yamato

臨床検査学生の編入学 -vol.2-

大学3年のyamatoです!


 

今回も、私からのお話は『専門学校から大学への編入学』について、どのような準備が必要になるのか?どのようにしたら編入できるのか?に焦点を当てたものになります!


 

前回の私のコラム記事『専門学校から大学へ・・・~編入学~』の続きとしてのvol.2となります。前記事を見て、「編入学という制度があるのは分かったけど、具体的にはどのようなものなんだろう?」と思った方がほとんどではないでしょうか。


 実際は、夏季(二次募集は冬季が多い)に編入学の入学試験(入試)が行われ、合格できれば入学することが可能となります。高校受験や大学・専門学校受験では国語・数学・理科・社会・英語の問題が出題され、プラスαで小論文・作文・面接などが課され、それらの合計得点で合否が決まると思います。

これに対し、臨床検査の専攻(多くは検査技術科学専攻)の編入学試験では、下にまとめたような内容が問われます。


  ① 専門科目:臨床化学検査学・生理機能検査学・病理検査学・微生物検査学・

         血液検査学・免疫検査学・一般検査学などといった臨床検査技師

養成課程で学ぶ専門科目 (これらの専門基礎科目を含む)


  ② プラスαで…  ・医療英語

           ・面接試験

           ・小論文       のうち1つ~2つ〔受験大学による〕


 専門科目では、専門学校の1~2年で受けた講義の内容や、2~3年で学ぶ実習内容について幅広い知識とそれを論理的に説明する能力が問われます。おおよその合格ラインは、国家試験の模試で120~140/200点以上を取れるくらいです(※あくまでも私個人の感覚的な話ですので一概には言えません※) 。つまり、専門3年の2月に受験する国試の合格基準120/200点を、同年8月には超えている必要があります。


 医療英語はその名の通り、医療関連の英文を読解し、内容に関する質問や文法問題に答えたりといったものになります。大学二次試験の英語科目の医療バージョンと思っていただけるとよいと思います。医療の専門用語が英語で多用されているので、医療英単語のボキャブラリーを増やさなければなりません。


 面接試験では「なぜ臨床検査技師になろうと思ったのか?そのきっかけは?」や「なぜ編入学しようと考えたのか?」、「編入学できたらどのようなことを頑張りたいか?」などに加え、時事的な医療課題について問われたりもします。


 小論文では、医療系や理学系の英語論文を読解し、問いに答えるという形式で読み取る力や論理的思考力、説明力を要求されます。



 このように、編入学試験では今までの受験とは一風変わった内容が問われ、決して容易に突破できるものではありませんでした。


 私がいた専門学校からは、毎年いくつかの大学に編入学していく諸先輩方がいらっしゃいました。その先輩方やそれを傍でサポートしてきた先生方からも、編入学を目指すなら学年上位でないと厳しいと伺っていたので、専門学校に入学当初から編入学を視野に入れていた私は勉学に励み、学年のトップレベルを維持し続けるようにしました。


 結果として、専門3年の8月には国家試験の模試で140点以上を取り、編入学試験では2つの大学を受験して両方ともに合格することができました(編入学は試験日さえ被らなければ複数受験可能です)。締切直前まで悩みましたが、現在はそのうちの1つに進学して研鑽に励めており、3年間頑張ってよかったなと思っています。


 

 また、まだ学生でいることで、臨床検査技師学生団体SOLSの運営メンバーの一人として活動することができ、さまざまな貴重な経験を積むこともできています。今年度は忙しく、本格的には参画できていませんが、少しずつでも全国の検査学生の方々や臨床検査業界に貢献できるようになりたいと思います。


今回はここまでになります! ではまた!!


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